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『毎日うんちが出ていたのにもう3日も出てない…大丈夫なのかな…?』
『便秘でお腹が張って苦しそう!どうしたら良い…?』
『便秘かどうかどうやって判断したら良いんだろう…?』
うんちが出ずにお腹が張る便秘は、大人だけではなく赤ちゃんにも起こります。
赤ちゃんのうんちが2〜3日出ていないと、ママやパパは少し心配になりますよね。
もしかしたら赤ちゃんは、便秘になっているのか?
赤ちゃんが便秘になったら、どうやって解消すればいいのか?
原因も分からないと更に不安になりますよね。
今回は赤ちゃんの便秘の原因と、解消法で薬や浣腸などを紹介します。
赤ちゃんの便秘の原因は?
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まずは赤ちゃんの便秘の原因から紹介します。
赤ちゃんの便秘の原因は、月齢によって違いますので、月齢別に紹介します。
1~4ヵ月:赤ちゃんの便秘の原因
- ミルク
- 腸の機能の成長
- 運動不足
完全母乳の赤ちゃんは、ママのおっぱいに含まれる成分でゆるいうんちになりがちです。
しかしミルクで育っている赤ちゃんは、固いうんちになりやすく、便秘につながりやすい傾向にあります。
更に赤ちゃんは2ヶ月ごろから腸の機能も成長するの為、その過程で一時的にうんちが出にくくなることもあります。
また、腸の成長に伴い、徐々にうんちを長く自分のお腹の中に貯める事が出来るようになってきます。
その為、排便が定期的にできない場合は、少しずつうんちが固くなっていってしまいます。
4カ月までの赤ちゃんは自力で動くことがまだまだ出来ない為、運動不足も便秘の原因の一つと言われています。
5~12ヶ月:赤ちゃんの便秘の原因
- 食生活の変化(離乳食の開始)
- 偏食
- 水分不足
- 食事時間の乱れ
この月齢から大きく変わる点は、離乳食が始まることです。
生後5〜6か月を過ぎてくると、少しずつ離乳食を始めるママ・パパが多いですよね!
離乳食が始まると赤ちゃんにアレルギーがないかどうかを確かめるため、一品ずつ野菜を足していきます。
この野菜の偏りが原因で、赤ちゃんが便秘になる事もあります。
また、離乳食が始まることで、母乳やミルクを飲む量は減ります。
これによって水分不足となり、うんちが固くなって出にくくなることもあります。
更に食事時間が不規則だと、便秘に繋がる可能性が高くなります。
便秘かどうかの判断の仕方
残念ながら便秘には、明確に「こうなったら便秘である」という定義が有りません。
身体のことなので個人差がある為ですね。
例えば、同じ3日間うんちが出ていない赤ちゃんでも、お腹が張って苦しそうにしているならすぐ対処した方が良い子もいますし、お腹の張りも無く元気にしているようであれば心配はいらない子もいます。
最も大切なことは、うんちが出ていない日数よりも、赤ちゃんの様子がどうか?です。
ただ、そうは言っても、「これは便秘なのか?正常範囲なのか?」ずっと分からず不安を抱えたまま過ごすのは精神的にしんどいですし、気づかずに赤ちゃんが苦しい思いをするのは絶対に避けたいですよね。
目安として、一般的に便が固くなりだす3日以上連続でうんちが出なかった時は、次にご紹介する項目を参考に便秘かどうかの判断材料にしてみて下さい。
全く当てはまらないようであればそこまで心配する必要は無いと言えます。
【赤ちゃんの様子】
- 下腹部が張っている
- 赤ちゃんの機嫌が悪い
- うんちをする時に苦しそう
- うんちをする時に泣く
【食事に関して】
- 母乳やミルク・離乳食などの食事の量が減っている
【うんちの様子】
- うんちが固い、少ないことが続く
- 血が出ている(うんちが固いと肛門が切れてしまうことがあります)
赤ちゃんの便秘の解消法は?
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ここからは赤ちゃんの便秘の可能性が高いと判断した時に、ご自身で出来る解消法を紹介しますのでぜひ試してみて下さいね。
赤ちゃんが苦しそうにしていなかったりしても、3日以上経ってくると便が固くなってくることが多いので、3日以上うんちが出てない場合はぜひ取り入れてみて下さい。
ベビーマッサージ:赤ちゃんの便秘の解消法①
赤ちゃんの便秘の解消法は、ベビーマッサージです。
マッサージと言いましても、詳しい専門知識は不要で、自宅で簡単に行えますのでご安心を。
このベビーマッサージは、便秘解消だけでなく、ママと赤ちゃんの愛着形成、更には赤ちゃんの運動不足も解消できるとても大切なスキンシップにもなります。
ママやパパにたくさん触ってもらうことで、赤ちゃんにとっては刺激になり、運動に近い効果を得ることが出来ます。
お歌に合わせて行うことで、なかなかジッと出来ないお子様でも楽しんでマッサージを行えますよ。
下記は便秘解消のベビーマッサージ&ヨガでわかりやすい動画です。
参考にしてみて下さい。
お腹:「の」の字マッサージ
部位別に細かくマッサージの仕方を見て行くと、まずは王道のお腹からです。
便秘やお腹の調子が悪い時はお腹を「の」の字にさすると良いというのは、誰しもが1度は耳にしたことがあると思います。
便秘には腸をマッサージするのがやはり一番効果的ですよ。
先の動画でも「の」の字マッサージは紹介されていますが、こちらの動画では3パターンの「の」の字マッサージを紹介しています。
ママの手を温めてから赤ちゃんの素肌に直接触れて、
- 手のひら全体を使っておへその右側を始点に、「の」の字を書くようにお腹を時計回りにマッサージ
- 4本の指で、腸の流れである左から右へポン・ポン・ポン・ポンっとマッサージ
- 親指の付け根あたりをおヘソの下に固定して、半円を描くように左から右へマッサージ
ポイントは、強すぎず優しすぎず、手や指のあとが白くお腹に残るぐらいの強さで行いましょう。
おしりゆらゆらマッサージ
こちらは腸を直接マッサージするのでは無く、お腹の調子を整え、便意を導くマッサージになります。
お子様の様子を見ながら、片方ずつリラックスして行いましょう。
- 仰向けで片足を曲げる
- もう片方の手で、お尻の下を支える
- 優しくゆらゆらと揺らしてあげる(5〜10回ずつ)
足を強くする&便秘解消マッサージ
こちらは赤ちゃんの足の成長を促し、便秘の解消効果も期待できるマッサージです。
- 赤ちゃんをゴロンと仰向けに寝かせてママはお尻側に座ります。
- 赤ちゃんの両足のふくらはぎを優しくもって「イッチニ、イッチニ」と、空中で歩くようにしてやさしく動かします。
赤ちゃんのモモとヒザで、お腹を押すようにすることで腸を刺激します。
水分補給とオリゴ糖の摂取:赤ちゃんの便秘の解消法②
赤ちゃんの便秘を解消するためには、しっかり水分補給をすることも大切です。
母乳の他にも、白湯やベビー用のお茶をミルクと混ぜたりして赤ちゃんにあげてみるのもいいですよ。
また、先にも少し触れましたが、ミルクを中心としている赤ちゃんは母乳と比べて便秘になりやすい傾向にあります。
そこで活躍するのが、オリゴ糖です。
オリゴ糖とは、ビフィズス菌を増やし、腸内環境を整える働きがあります。
オリゴ糖を多く含んだ粉ミルクにしたり、食事にオリゴ糖を加えて摂取する方法が有ります。
赤ちゃんでも摂取可能なオリゴ糖の商品をいくつか紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
はぐくみオリゴ:赤ちゃんにおすすめのオリゴ糖①
こちらは赤ちゃんから妊婦まで使用が出来る定番で人気のオリゴ糖です。
体の中の善玉菌を最大限に活躍させるオリゴ糖が5種類含まれています。
腸までしっかり届き、オリゴ糖100%なので安心して使用できますよ。
ミルクやお茶、白湯に溶かして飲ませたり、離乳食が開始しているお子様には食事に混ぜて摂取することが出来ます。
エンジェルオリゴ:赤ちゃんにおすすめのオリゴ糖②
こちらはトキワ漢方製薬とスキンケアメーカーがコラボして開発されたオリゴ糖商品です。
「赤ちゃんとママのことを想って」のコンセプト通り、生後3ヶ月以上の赤ちゃんから、妊婦・授乳中のママでも安心して摂取することが出来ます。
ヨーグルトに混ぜて一緒に食べるのが一番効果的ですよ。
オリゴのおかげ:赤ちゃんにおすすめのオリゴ糖③
こちらは乳化オリゴ糖がビフィズス菌を増やし、お腹の調子を良好に保つだけでなく、カルシウムの吸収も促進する効果が認められている特保商品です。
シロップなので、飲み物にも簡単に溶けやすく、サトウキビと牛乳から作られている自然な甘みがあって飲みやすい甘味料です。
お値段がお手頃なのも魅力ですよ。
赤ちゃんはもちろん、糖尿病の方でも飲める安心出来る商品です。
森永 E赤ちゃんエコらくパック:赤ちゃんにおすすめのオリゴ糖④
こちらは3種類のオリゴ糖が含まれている粉ミルクになります。
オリゴ糖だけでなく、母乳に近い成分がたくさん入っているので、ミルクが中心、もしくは完全ミルクのお子様に特におすすめですよ。
使いやすさや、使い切りやすさにまでこだわっている赤ちゃんにもママにも、おすすめのオリゴ糖を含んだ粉ミルクです。
食事のメニューを見直す:赤ちゃんの便秘の解消法③
赤ちゃんの便秘の解消法の一つに、離乳食のメニューを見直すという方法があります。
離乳食のお野菜に
- さつまいも
- キャベツ
- 青菜
- わかめ
- しめじ
- ごぼう
など、食物繊維が多く含まれているものを追加してみましょう。
またヨーグルトの乳酸菌も便秘にいいとされています。
レシピなど知りたい方は下記の記事が、離乳食初期〜後期別に紹介していて分かりやすいです。
生活リズムを整える:赤ちゃんの便秘の解消法④
赤ちゃんの便秘の解消法の一つに生活リズムを整える方法があります。
赤ちゃんの便秘には生活リズムも大きく影響されているといわれています。
下記はムーニーが推奨している、月齢別の赤ちゃんの理想とする生活リズムです。
参照元:https://jp.moony.com/
睡眠、食事、運動のバランスが崩れるとうんちが出にくくなります。
分かっていても理想の生活リズムにすることは難しい方も多いとは思いますが、出来るところから改善し、理想に近づけていきましょう。
赤ちゃんの生活リズムを詳しく知りたい方は→ムーニー公式サイトへ
赤ちゃんのうんちがどうしても出ない場合は?
続いては赤ちゃんの自力では、どうしてもうんちが出ない時の対処法を紹介します。
うんちが固くなってしまうと、固くなったうんちは肛門を傷つけてしまう恐れが出てきますので、3〜4日出なかったときは試してみることをおすすめします。
病院に行く前に、おうちで出来るケア方法になりますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
綿棒浣腸をしてみよう:自力でうんちが出ない場合の対処法①
どうしても赤ちゃんが自力でうんちが出来ない場合は、綿棒で浣腸してみましょう。
「でも、どうやってやればいいの…?」
「赤ちゃんは痛がったりしないの…??」
浣腸は未経験の方がほとんどだと思いますので不安もあるかと思います。
しかし綿棒で優しく刺激することは、赤ちゃんにとっては気持ちいいと思う事が多いみたいですのでご安心を。
浣腸はすごく簡単で誰でも出来るうえ、排便効果も抜群にありますので、ぜひトライしてみて下さい。
下記の動画が浣腸の方法や注意点を分かりやすく解説してくれています。
手順①:綿棒とベビーオイルを用意
まずは綿棒を用意します。
大きさは大人用でも、子供用の細いタイプでも、どちらでも大丈夫です。
そして、綿棒のさきっぽにベビーオイルを染み込ませます。
ベビーオイルが無ければオリーブオイルでも大丈夫です!
また、赤ちゃんのうんちが出たときのために、お尻の下にオムツや、新聞紙などの汚れてもいいものを敷くことも忘れずに。
おすすめのベビーオイル
もし、まだベビーオイルをお持ちで無ければジョンソンのベビーオイルがおすすめです。
これ一本あれば浣腸のときだけでなく、お風呂上がりのお肌や髪の保湿、ベビーマッサージのときにも使用出来ます。
また、最近では大人の女性がこのベビーオイルを使って、様々な美容ケアに使用されているので、赤ちゃんだけでなくママにとっても嬉しいアイテムですよ。
ベビーオイルの、ママの美容での活用方法はこちら
手順②:赤ちゃんを仰向けに寝かせ、両足を広げる
片手で赤ちゃんの足を支えて、綿棒を優しくゆっくり赤ちゃんの肛門に入れます。
手順③:赤ちゃんの様子をみながらグリグリ
肛門に入れた綿棒を上下左右に動かしたり、円を描くように動かしたりして、優しくマッサージするように刺激します。
手順④:お腹も同時にマッサージすると効果的
肛門を刺激することで、腸内の動きが活発になります。
そこでさらに先ほどの「の」の字のお腹のマッサージをしてあげると効果的ですよ。
綿棒浣腸でうんちがドバッと出ることがあるので、注意しながら行って下さいね。
便秘用の薬を使ってみる:自力でうんちが出ない場合の対処法②
どうしても自力でうんちが出ない場合は、便秘用の薬を使うことも一つの方法です。
少しですが、おすすめを紹介します。
ケンコーコムのイチジク浣腸:赤ちゃんの便秘の解消グッズ①
赤ちゃんの便秘解消グッズは、イチジク浣腸です。
綿棒浣腸でも赤ちゃんの便秘が、解消されなかった場合はおすすめします。
イチジクの形をしたチューブに便秘解消の薬が入っていて、赤ちゃんのお尻に入れるだけなのでとても簡単に使用できます。
和光堂のマルツエキス:赤ちゃんの便秘の解消グッズ②
こちらの赤ちゃんの便秘解消グッズは、和光堂のマルツエキスです。
和光堂が販売しているマルツエキスは、生後1か月の赤ちゃんから服用できる便秘の飲み薬です。
サツマイモのでんぷん由来の麦芽糖で、赤ちゃんや子供でも甘く飲みやすいのが特徴ですね。
母乳やミルクに混ぜて使用しましょう。
あとがき
いかがでしたでしょうか。
赤ちゃんの便秘には様々な理由がありましたね。
お子様によって効果の出方は様々ですので、今回ご紹介した便秘の対処法を色々と試してみて下さいね。
もし、どの解消法を試していただいても、便秘が治らない場合は小児科を受診してください。
今回は赤ちゃんの便秘の原因と、解消法で薬や浣腸などを紹介しました。