参照元:https://h-navi.jp/
子育てをしていると、
障害について考える機会が多くなると思いますが
その中でも「ADHD」という言葉を
耳にしたことはありませんか?
ADHDとはどういったものなのでしょうか?
今回は子供のADHD(注意欠如・多動症)とは?原因・特徴や確認方法は?
を紹介します。
もくじ
子供のADHD(注意欠如・多動症)とは?
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ADHDとは、
「Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder」の略のことで、日本語では「注意欠如・多動症・注意欠陥多動性障害」と呼ばれています。
- 不注意
- 多動性
- 衝動性
の3つの要素を持ち合わせる障害のことです。
文部科学省には、
「ADHDとは、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。また7歳以前に現れその状態が継続し中枢神経系に何らかの要因による、機能不全があると推定される。」と定義されています。
子供のADHD(注意欠如・多動症)の特徴は?
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それではADHDの特徴について詳しく説明していきます。
子供のADHDの特徴その1:「不注意」
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子供のADHDの特徴その1は、
「不注意」です。
この不注意とは
- 集中力の持続を保つことが難しい
- 自分のやりたいことに対しては集中し、気持の切り替えが難しい
- 気が散りやすい
- 片付けが苦手
- 忘れっぽく忘れ物が多い
等があげられます。
次々と違うものに興味がひかれていくので、部屋の中がどんどん散らかっていきますが、なかなかお片付けができません。
それに反して自分が興味のあることは、ずっと継続して行っているので、『次の行動』にうつることが難しいのが特徴です。
子供のADHDの特徴その2:「多動性」
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子供のADHDの特徴その2は、
「多動性」です。
この多動性とは
- 座っている状態を保つことが難しい
- じっとしていることが難しい
- 落ち着きがない
- おしゃべりが止まらない
- どこでも大声で叫ぶ
等が挙げられます。
授業中等静かに座っていることが難しく立って動き出したり貧乏ゆすりが止まらなかったりします
また静かにしなくてはいけない場面でもおしゃべりが止まらず、また一方的に話して相手の話を聞かないこともあります。
子供のADHDの特徴その3:「衝動性」
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子供のADHDの特徴その3は、
「衝動性」です。
この衝動性とは
- 思いつきで行動する
- 順番が待てない
- お友達に暴力をふるうこともある
等が挙げられます。
自分がする行動について良いか悪いか判断する前にアクションを衝動的に起こすことがあります。
突然飛び出していなくなったり、急に走り出したり、机の上に乗ったりします。
また会話の途中で急に入ってきて、会話をさえぎったりすることもあります。
子供のADHD(注意欠如・多動症)の原因は?
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子供のADHDの原因は今のところいまだ解明されていません。
ADHDと一言で言っても、先ほど3種類挙げさせて頂いたように一人ひとりタイプが違っています。
ですが、共通していることとして「自分の気持ちや行動をコントロールすることが苦手」ということから、
それらを司る脳の前頭野部分の働きに、何らかの原因があるのではないか、と言われています。
また近年ではADHDの遺伝的要因だけではなく、胎児期・幼児期の環境要因にも影響があるのではないかと研究されています。
いまだはっきりとした原因はわかりませんが、
- ママの育て方が悪い
- しつけがなっていないから
というこは絶対にありません。
子供のADHD(注意欠如・多動症)のチェック(診断)方法は?
子供がADHDがどうかは、判断基準である
「DSM-5」というシートで専門医が判断します。
また子供が小さい場合にはママやパパと専門医がお話をして総合的に判断をすることもあります。
アメリカ精神医学会の診断基準第5版(DSM-Ⅴ)による注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害の診断基準
DSM-5における注意欠如・多動性障害(ADHD:Attention Deficit Hyperactivity Disorder)の診断基準
A1:以下の不注意症状が6つ(17歳以上では5つ)以上あり、6ヶ月以上にわたって持続している。
- a.細やかな注意ができず、ケアレスミスをしやすい。
- b.注意を持続することが困難。
- c.上の空や注意散漫で、話をきちんと聞けないように見える。
- d.指示に従えず、宿題などの課題が果たせない。
- e.課題や活動を整理することができない。
- f.精神的努力の持続が必要な課題を嫌う。
- g.課題や活動に必要なものを忘れがちである。
- h.外部からの刺激で注意散漫となりやすい。
- i.日々の活動を忘れがちである。
A2:以下の多動性/衝動性の症状が6つ(17歳以上では5つ)以上あり、6ヶ月以上にわたって持続している。
- a.着席中に、手足をもじもじしたり、そわそわした動きをする。
- b.着席が期待されている場面で離席する。
- c.不適切な状況で走り回ったりよじ登ったりする。
- d.静かに遊んだり余暇を過ごすことができない。
- e.衝動に駆られて突き動かされるような感じがして、じっとしていることができない。
- f.しゃべりすぎる。
- g.質問が終わる前にうっかり答え始める。
- h.順番待ちが苦手である。
- i.他の人の邪魔をしたり、割り込んだりする
B:不注意、多動性/衝動性の症状のいくつかは12歳までに存在していた。
C:不注意、多動性/衝動性の症状のいくつかは2つ以上の環境(家庭・学校・職場・社交場面など)で存在している。
D:症状が社会・学業・職業機能を損ねている明らかな証拠がある。
E:統合失調症や他の精神障害の経過で生じたのではなく、それらで説明することもできない
出典:http://www.e-club.jp/adhd/adhd_basic/7999.html
それでは、もしかして自分の大切な子供がADHDと思っているママやパパに参考にしてほしいアンケートを紹介します。
是非参考にしてみてください。
- じっとしているのが苦手で落ち着きがない
- 人の話を集中して聞くことができない
- 順番が待てずに割り込んでしまう
- 忘れ物が多く、物をよく失くしてしまう
- 遊んでいるときに、怪我が多い
- 時と場所をわきまえずに、しゃべり続けてしまう
- 宿題や課題を最後までやり通すことができない
- 授業中に座っていられずに、歩き回ってしまう
- 集団行動が苦手で、友達があまりできない
- かんしゃくを起こしやすい
- 友達にちょっかいを出したり、邪魔したりする
- 物事を順序立てて行うことができない
- 相手の話を最後まで聞かずに答えてしまうことが多い
- 大切な約束やスケジュールを忘れることがある
- 「静かにするように」と注意されることが多い
- 0~7個当てはまる方はADHDの可能性は低いでしょう
- 8~15個当てはまる方はADHDの可能性があるでしょう
早めに専門のお医者さんに相談することをおすすめします。
このADHDの症状があらわれてくるのは2~3歳の頃です。
そして、はっきりと正確に表れてくるのは年少~7歳の時期だといわれています。
また子供の時には気づいていなくても大人になってから気づいたという方もいらっしゃいます。
こちらの記事を読んで頂いた方へ
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あとがき
いかがでしたでしょうか。
今までお子さんの行動について、
悩んでいたママやパパも少なくないと思います。
一人で悩まずまた家族内でも悩まず専門医へ気軽に相談へ行ってみてください。
専門医から上手な付き合い方やを教えてもらったり、環境を整えることで少しずつ改善したりすることもあります。
今回は子供のADHD(注意欠如・多動症)とは?原因・特徴や確認方法は?
を紹介します。