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日常生活の中で、ふと気づく子供の癖。
- 「最近、まばたきや咳払いをよくするなぁ。」
- 「肩をよくすくめたりするけど、でも癖だしちょっと様子をみてみよう。」
そう思う事ありますよね。
楽しく笑って毎日を過ごしているし、まさか「うちの子に限って」精神疾患を患っている事はないだろうと思っていませんか?
でもちょっと待ってください!
それはチックかもしれません!
現在、子供の10~20パーセントにチック症状がみられ、チックはまれな疾患ではありません。
チックの発症のピークは6、7歳と言われており、男の子に多い傾向があります。
しかし
- チックってそもそも何?
- 治るの?
- 原因は?
など様々なことが気になることかと思います。
そこで今回は子供のチックの症状について、
- 子供の癖に見えるチックとは?
- 子供のチックの見分け方は?
- 子供のチックの症状は?
- 子供のチックの原因は?
- 子供のチックの治療法は?
5つに分けて紹介します。
子供の癖に見えるチックとは?
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そもそも子供の癖に見えるチックとはどのようなものなのでしょうか?
チックとは簡単に言えば「癖のようなもの」です。
チックは、
- チック症
- チック障害
などと言われ、自分の意思とは関係なく体の一部が動いたり、声を発したりする症状の事を指します。
子供にみられるチックは一過性のものが大多数ですので、一時的に症状が悪化する事もありますが、一定期間が経過すると症状が消失する事が多いのです。
ですのでそこまで神経質にならずに心配しなくても良いと思われます。
年齢的には乳幼児期から学童期にかけ、
- 心
- 体
の成長や発達の過程で、多くの子供にみられるものです。
これが慢性化して、激症化するとチック症と診断されます。
チックの種類は症状から
- 慢性運動性チック障害
- 慢性音声性チック障害
- 一過性チック障害
- トゥレット障害
などの4つに分ける事ができます。
一過性チック障害
一過性チック障害は、
- 運動チック
- 音声チック
のどちらかあるいは両方を伴い、1年未満で症状が消失します。
慢性運動性チック障害・慢性音声性チック障害
運動チックと音声チックの症状がそれぞれ1年以上持続する場合は、
- 慢性運動性チック
- 障害慢性音声性チック障害
と診断されます。
トゥレット障害
トゥレット障害は、多彩な運動チックと音声チック双方の症状が1年以上続く場合をいいます。
子供のチックの見分け方は?
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子供のチックの見分け方はどのようにすれば良いのでしょうか?
子供の癖のようなものを、よく見る事があると思います。
必ずしもそれがチックかどうか分からない、ママも多くいらっしゃるのではないでしょうか?
癖とチックの違いは、「自分の意志で止めることが出来るかどうか」です。
また癖と違う点としては、
- 数ヶ月にわたって治らない
- 酷くなる
- 違う癖もでてくる
ということなどがあれば、チック症を疑った方が良いかもしれません。
しかしチック症であれば、本人の意思ではありませんので、決して怒ったりしないように注意しましょう。
子供のチックの症状は?
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子供のチックの症状としては、どのようなものなのでしょうか?
チック症は、
- 「運動チック」
- 「音声チック」
にわけることができます。
ここではいくつかのチックの症状をご紹介したいと思います。
子供のチックの症状:運動チック
子供のチックの症状は「運動チック」です。
すばやくて短い体の一部に起こる、不規則な連続した動きを言います。
運動チックの種類1:単純運動チック
子供の目的のある動作とは異なり、ひとつの筋肉に限った単純な動きをします。
運動チックの種類2:複雑運動チック
子供の体のいろいろな部分が、一緒に動くと呼ばれるもの動きをします。
共通して
運動のチックには、上記の2つがあります。
また共通して、
運動チックの主な症状の例を紹介します。
- 首を振る
- 首をかしげる
- 首をまわす
- 頻繁なまばたき
- 口をあける
- 口の周りを舐める
- 顔をしかめる
- 肩をすくめる
- 肩をあげる
- 肩ががピクッと動く
- 飛び跳ねる
- 足踏みする
- 片足を引きずる
- 蹴る動きをする
- スキップする
- 体全体を揺する
などがあげられます。
まばたきなどは、日常動作でみられるものであり多少まばたきが多くても、周りの人は気になることも少ないでしょう。
しかし顔をしかめたり、体をと揺すってみたりといった目立ちやすいチックでは周囲も本人も気にしやすい症状です。
子供のチックの症状:音声チック
子供のチックの症状は「音声チック」です。
音声チックには、
- 咳払いなどの「単純音声チック」
- 奇声や発声などの「複雑音声チック」
があります。
音声チックの主な症状の例は、
- 咳払い
- うなり声
- 「ア」、「ウッ」などの発声
- 奇声を発する
- 「フンフン」と鼻を鳴らす
- 舌打ち
- 状況に合わない単語や語句の繰り返し
- 他の人が言った事を繰り返す
- 「バカ」などの暴言
- 卑猥な言葉を発する
- 同じ言葉を繰り返す
などがあげられます。
咳払いは日常よくみられるものである為、周りの人もチックだろうと思う人も少ないでしょう。
しかし甲高い奇声や汚言は、周囲の注目をより集めやすい症状となります。
本人が気にしたり、周囲の目もあり、生活に支障をきたしてしまう場合もあります。
子供のチックの原因は?
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子供のチックの原因はどんなものなのでしょうか?
ママ自身が自分を責める事も、あるかもしれませんがそうではありません。
発症の原因としては、
- ストレスを感じやすい
- あがり症
- 人見知り
- 人との関わりが苦手
などがチック症になってしまうということも考えられています。
しかし近年では、発達段階の子供の脳が一時的に神経の伝達に不具合を起こしているという見解です。
そして遺伝の面からの研究も、見られるようになってきました。
子供のチックの治療法は?
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子供のチックの治療法はあるのでしょうか?
チック症は、
- 「小児科」
- 「心療内科」
で診断できます。
軽症のチック症であれば、一般的には治療をおこなわず、家族や学校など周囲の理解によっていつもとかわらない生活で過ごします。
もし重症化したチック症の場合は、
- 「心理療法」
- 「行動療法」
が用いられます。
また日常生活に支障を及ぼすほど、重症な場合に限り薬物療法が行われます。
用いられる薬には、ドーパミンの過剰な働きを抑制する「ハロペリドール」などがあります。
しかし多くは軽度のもので、いつかはなくなりますのでママが気にしすぎて神経質になるのもよくありません。
家族と周りの理解が必要になってきます。
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あとがき
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子供がチック症で治してあげないと、
- 過度に指摘してしまう
- その行動について怒ってしまう
- 注意したりしてしまう
など逆効果になってしまいます。
ほとんどが一過性のものですので、神経質にならずに見守ってあげてください。
今回は、子供のチックの症状について、
- 子供の癖に見えるチックとは?
- 子供のチックの見分け方は?
- 子供のチックの症状は?
- 子供のチックの原因は?
- 子供のチックの治療法は?
5つに分けて紹介しました。