妊婦参照元:http://www.skinsolutionclinic.com/

 

妊婦さんは、妊娠前の生活とは違い、体への負担がかかってきます。

 

体調や精神面も不安定になりやすく、今までの生活が難しくなる事もあります。

 

しかし様々な理由やタイミングなどもあり、妊娠中にトラブルが起こってしまう場合もあります。

 

そこで今回は、妊婦の切迫早産について、

  1. 妊婦の切迫早産と切迫流産の違いは?
  2. 妊婦の切迫早産の原因は?
  3. 妊婦の切迫早産の兆候は?
  4. 妊婦の切迫早産の対処法は?

4つに分けて紹介します。

 

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妊婦の切迫早産と切迫流産の違いは?

切迫早産参照元:http://www.childrensfundsbcounty.org/

 

切迫早産と切迫流産の違いは週数で異なります。

 

 

切迫早産と切迫流産の違い:切迫早産

妊娠22週~37週未満で起きる症状です。

 

赤ちゃんの早産になる可能性が高い場合、切迫早産といいます。

  • 子宮収縮
  • 出血
  • 子宮口の開口

という出産の兆候が見られます。

 

早産の症状や兆候があっても、治療により早産を防止できる可能性があります。

 

この時期の下腹部痛は、陣痛だったという場合が多くあります。

 

妊婦自身に陣痛の自覚がなく、ただのお腹の張りだと思ってしまう場合もあるようなので、普段とは違ったお腹の張りや痛みに十分注意して下さい。

 

その際は子宮口が開口しているなど、出産の前兆が内診で確認できるので、心配があればすぐに受診してください。

 

切迫早産の場合は、胎児の成長が不十分ですので母子ともにリスクが高い状態になります。

 

 

切迫早産と切迫流産の違い:切迫流産

妊娠22週未満に子宮出血があった場合切迫流産と言われます。

 

流産になる可能性が低い場合でも、この時期に出血があった場合は切迫流産と呼びます。

 

流産しかかっている状態ではありますが、まだ赤ちゃんが子宮内にいて心拍が確認できれば妊娠を継続することが出来ます。

 

妊娠初期である妊娠16週ごろまでに多く起こると言われています。

 

 

 

妊婦の切迫早産の原因は?

切迫早産参照元:https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/

 

主な切迫早産の原因は大きく分けて5つに分かれます。

 

 

切迫早産の原因1:絨毛膜羊膜炎などの感染症

切迫早産の原因は、「絨毛膜羊膜炎などの感染症」です。

 

原因不明とされていた早産の多くは、絨毛膜羊膜炎が原因とわかってきています。

 

早産の主要原因として前期破水があります。

 

前期破水の原因としては、絨毛膜羊膜炎の関与が注目されています。

 

生殖器の細菌感染による炎症で、切迫早産が引き起こされると考えられているので注意が必要です。

 

 

切迫早産の原因2:子宮の異常

切迫早産の原因は、「子宮の異常」です。

  • 子宮頸管無力症
  • 子宮筋腫
  • 子宮奇形

など子宮そのものの異常があります。

 

子宮頸管無力症とは、通常は閉じている子宮頸管が開いている状態になってしまう病気です。

 

子宮が赤ちゃんや羊水の重さを支えきれず、赤ちゃんを包む卵膜の袋(胎胞)が子宮外へ出てしまいます。

 

放置した場合、妊娠を維持できなくなるので早急に対応してください。

 

 

切迫早産の原因3:精神的なストレスや疲労

切迫早産の原因は、「精神的なストレスや疲労」です。

 

切迫早産の場合、疲労やストレスが重なった場合に起きやすくなる事があります。

 

仕事をしている場合は、

妊娠前より疲労が溜まりやすくなります。

  • 過労
  • ストレス
  • 冷え

などは子宮を収縮させる場合があります。

 

ですので無理をしないように、家族や周囲の人にサポートしてもらって、休憩時間を普段より少し多めに取りリラックスできる時間を作りましょう。

 

 

切迫早産の原因4:妊娠高血圧症候群

切迫早産の原因は、「妊娠高血圧症候群」です。

 

妊娠をきっかけに、

  • 高血圧
  • 蛋白尿

が認められる場合です。

 

ほぼ自覚症状がなく進行し、

  • 頭痛
  • 吐き気
  • 急激な体重増加

等の症状があります。

 

定期的な妊婦検診で、血圧測定や尿の状態を確認して下さい。

 

重症化すると、

  • 妊婦
  • 胎児

ともに危険な状態になることもあるので注意して下さいね。

 

 

切迫早産の原因5:心臓病、糖尿病、腎臓病などの合併症

切迫早産の原因は、「心臓病、糖尿病、腎臓病などの合併症」です。

 

こちらも、

  • 妊婦
  • 胎児

ともに様々な影響が生じるので注意が必要です。

 

合併症の状態やレベルによって、状況や対応が異なりますが、掛かりつけ医とよく相談し妊婦検診も定期的に受診するようにして、妊婦生活を送るようにしましょう。

 

 

切迫早産の原因6:赤ちゃんの異常

切迫早産の原因は、「赤ちゃんの異常」です。

  • 多胎妊娠
  • 羊水過多
  • 羊水過少
  • 胎児機能不全

などがあるようです。

 

多胎妊娠や、子宮の異常がある場合は注意が必要です。

 

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妊婦の切迫早産の兆候は?

切迫早産""参照元:https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/i

 

切迫早産の兆候として、

  • 出血
  • 下腹部痛
  • 張り

などがあります。

 

 

切迫早産の兆候1:出血(不正出血)

切迫早産の兆候は、「出血」です。

 

出血した際の血の色を確認してください。

 

真っ赤な血が出ている場合は、早産になるリスクが高くなります。

 

出産前には、「おしるし」と呼ばれる出血があります。

 

しかし臨月などの出産時期以前に、不正出血があった場合は「切迫早産」と診断されます。

 

妊婦は、出血量が少量の場合であっても、見逃さないように注意して下さい。

 

おりもの等に混ざった出血が、少量であれば心配ない事もありますが、トラブルや何らかの原因も考え早めに診察を受けるようにしましょう。

 

 

切迫早産の兆候2:下腹部痛や張り

切迫早産の兆候は、「下腹部痛や張り」です。

 

下腹部痛や張りは、1番の自覚症状として挙げられます。

 

胎児の成長に伴い、腹部へ起こる張りとは違います。

 

しかし、お腹の張りが強い場合は痛みを感じます。

 

この際は、子宮収縮が起こっている可能性があります。

 

普段から自分の体調を良く把握して、

  • 普段とは違う感じがする
  • 1日10回以上もお腹が張る
  • 安静にしても治らない

などのお腹の張りには十分に気を付けましょう。

 

規則的にお腹が張り続ける、10分間隔より短くなる場合は陣痛の場合もあるので注意して下さい。

 

下腹部の張りは、細菌性膣症が原因で起こる事もあります。

 

 

切迫早産の兆候3:おりものの変化

切迫早産の兆候は、「おりものの変化」です。

 

匂いがあり、ドロッとしているおりものは注意が必要です。

 

 

切迫早産の兆候4:破水

切迫早産の兆候は、「破水」です。

 

破水した場合、子宮内に雑菌が入りやすくなってしまいます。

 

一般的に感染した場合は、1週間以内に出産する場合が多いです。

 

破水は、

  • 尿漏れ
  • おりもの

と間違えやすい症状でもあります。

 

破水の場合

  • 自分の意思では止められない
  • 安静や動作時にチョロチョロ出てくる
  • 透明、白濁色
  • 生臭い、独特な臭い(個人差あり)

 

尿漏れの場合

  • アンモニア臭や少し黄色がかっている
  • 自分の意思で止められる
  • くしゃみや笑った際に少量でる

 

おりものの場合

  • 酸っぱい臭い
  • 透明や半透明または黄色や茶色
  • ゼリー状で粘り気が強い

 

以上の事が挙げられます。

 

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妊婦の切迫早産の対処法は?入院しなければいけないの?

切迫早産参照元:https://kariruno.com/

 

胎児は臨月と言われる37週以降までは、妊婦さんのお腹で成長するのが望ましい時期です。

 

この頃の胎児は、まだまだ機能が未熟で、産まれても障害が残ったり亡くなってしまったりする事があります。

 

できるだけ長い時間、妊婦さんのお腹の中で成長してもらう為に、なるべく安静にしていましょう。

 

切迫早産と診断された場合は、基本的には子宮収縮抑制薬を服用して安静になります。

 

症状が軽い場合は自宅安静で症状が重い場合は入院をして点滴治療を行うことになります。

 

場合によっては、「子宮頸管縫縮術」という、子宮口の広がりを防ぐ手術を行う場合もあります。

 

自宅安静時は、

  • 重い荷物は持たない
  • 長時間の立ち仕事はしない
  • 家族に家事や買い物をお願いする
  • 上の子の対応

など上記の事に気をつけましょう。

 

上の子の対応は一番の問題です。

 

子供にできるだけ分かり易く現状を、説明してあげて下さい。

 

抱っこなど、妊婦さんの体に負担がかかることはしないようにしてください。

 

その代わりに、

  • 普段より多めにスキンシップを取る
  • 近くにいてあげるようする

などの対応を心掛けてください。

 

 

 

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あとがき

切迫早産参照元:http://caffeinstructor.com/

 

いかがでしたでしょうか?

 

妊婦にとって、妊娠して子供が産まれるまでの期間は、体調や精神的に不安定になりやすい時です。

 

切迫早産などにならないように、普段から自分の体の事をよく知っておきましょう。

 

またこれから産まれてくる赤ちゃんが、お腹の中で元気に成長して誕生するよう妊婦検診を定期的に受診し、周囲の方も上手く協力してあげて下さい。

 

今回は、妊婦の切迫早産について、

  • 妊婦の切迫早産と切迫流産の違いは?
  • 妊婦の切迫早産の原因は?
  • 妊婦の切迫早産の兆候は?
  • 妊婦の切迫早産の対処法は?

4つに分けて紹介しました。

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