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「シュタイナー教育」という言葉を耳にしたことはありませんか?
名前を聞いたことはあるけど、実際はどんな教育なのか?実態をよく分からない方が多いと思います。
でも、教育の事なので興味はある。
そんな方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、
- シュタイナー教育の特徴
- 一般的な教育との違い
ご紹介していきます。
もくじ
シュタイナー教育とは?
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それでは、シュタイナー教育とはどういった教育なのかをご説明します。
シュタイナー教育とは、20世紀の初めに、オーストラリアで生まれ育った哲学者、「ルドルフ・シュタイナー」さんが提唱した「人智学」と呼ばれる教育思想です。
この教育思想では「勉強」とは、
- 知識の伝達
- 技術の開発
- 技術の発展
することではなく、
- 人間の本質の探求
- 子供一人一人と向き合う
- 子供の意思や感情や思考
など、心や身体や精神面において、成長を促す事を目的とし人生を7年区切りに考えて、心身の発達段階に添った独自の思想です。
特に、芸術面において力を入れ、
- 音楽
- 詩
- 水彩
等の絵画を大事にしています。
シュタイナー教育の成長過程は?
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シュタイナー教育には前述したように、人生には7年ごとに節目があると考えられています。
続いては、それぞれの節目についてご紹介していきます。
第一:七年期(0~7歳)
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この第一の七年期では、
- 「体作り」
- 「生活リズム」
を大事にする時期とされています。
周囲の大人の影響を受け、「世界は善であふれている」と、子供が無意識に理解できる環境を作り子供の「意思」を育みます。
第二:七年期(7~14歳)
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続いての第二の七年期では、
- 「感情」
- 「芸術」
を大事にする時期とされています。
芸術に触れて、感情の成長を促す事で、「世界は美しい」と感じ豊かな「感情」を育みます。
第三:七年期(14歳~21歳)
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最後の第三の七年期では、
- 「自我」
- 「思考力」
- 「知力」
- 「判断力」
を大事にする時期とされています。
周囲の大人の、
- 長所や短所をさらけ出す
- 抽象的な概念
- 思考力
これらによって世界について幅広い知識を持ち「世界は真実に満ちている」と感じてもらうことで子供の「思考」を育みます。
3つの節目のまとめ
シュタイナーとは、
- 「意思」
- 「感情」
- 「思考」
この3つを順番通りに子供に教育する事で、「他者や世の中に左右されずに自己の考えを大事に、そして、行動できる人間になる。」
と説いています。
シュタイナー教育と一般教育の違いは?
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今までご紹介したシュタイナー教育と、現在日本で多く見られる一般教育との違いについてご紹介します。
大人の関わり方:シュタイナー教育と一般教育の違い1
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まず1つ目のシュタイナー教育と一般教育の違いは、大人の関わり方の違いです。
一般教育
子供にこれから生きていくうえで、基礎となる大部分を「見せて、教える」ということを中心にしてます。
シュタイナー教育
子供自身が、
- 見て
- 感じる
ということを大事にしている為、子供が主体となり、子供の「思い」に寄り添います。
テストや成績の有無:シュタイナー教育と一般教育の違い2
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2つ目のシュタイナー教育と一般教育の違いは、テストや成績の有無です。
一般教育
今まで勉強してきた事を、どの程度理解出来ているかをテストして正解・不正解の点数をつけます。
そしてその分野の出来具合を、見直していきます。
また、それぞれの科目に応じて担当の先生が成績を付けていきます。
シュタイナー教育
シュタイナー教育では、テストを一切行いません。
授業中に行った、制作物や提出物を保護者に渡します。
一般教育には、
- 教育指導要領
- 教育指針
これらに沿ったカリキュラムに対してシュタイナー教育では、
- カリキュラム
- 到達度を決める
このような事は一切行わずに、点数で個人を評価する事がありません。
授業の仕方:シュタイナー教育と一般教育の違い3
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3つ目の、シュタイナー教育と一般教育の違いは授業の仕方の違いです。
一般教育
一般教育では文部科学省が推奨している教科書を使って、勉強をしますよね。
1日の過ごし方は、1限目~6限目の45分毎に区切りを付け、1日に6科目程度の勉強をします。
シュタイナー教育
シュタイナー教育の授業ではまず教科書が存在しません。
その代わりに「エポックノート」という子供が作るノートがあります。
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シュタイナー教育の学校の担任は、小学校1年生から8年間ずっと変更がありません。
長期間にわたって子供に教える事で、目の前の子供たちに合った方法をその都度見直し研究や考察をしながら授業をします。
また、シュタイナー教育では、「エポック」と言われる授業があります。
毎朝約100分程度の時間を、エポックの授業とし、
- 国語
- 算数
- 理科
- 社会
などの、1つの授業を約1か月間じっくり学習します。
その授業で学んだ事を書いていくのが「エポックノート」になります。
シュタイナー教育の特徴は?
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続いてはシュタイナー教育の特徴をご紹介します。
シュタイナー教育の特徴1:授業は「芸術」を大事にする
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シュタイナー教育の最大の特徴は、授業は芸術と深く結びついているということです。
シュタイナー教育の授業は前述したように、芸術面に力を入れており、どの科目でも芸術と結び付けて子供と学んでいます。
算数の勉強の仕方
机上で鉛筆を走らせるのではなくリズムに合わせて歌って体を動かしながら、
- 数
- 数列の規則性
学んでいきます。
国語の勉強の仕方
先生が黒板に書いた事柄を、エポックノートに水彩画で書き写します。
また「オリュトイミー」と呼ばれるシュタイナー教育独自の科目があります。
これは
- 音楽
- 詩
に合わせて、全員で身体を動かします。
自分の感情をダンスで表現したり、皆とボールで一緒に遊ぶことで、
- 感情
- 思考
- 意思
を育み仲間との協調性も同時に育んでいきます。
シュタイナー教育の特徴2:自然体験を大事にする
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シュタイナー教育の特徴の一つは、自然体験を大切にしていることです。
外に出て、自然に触れることで、日本の特徴の一つである四季を身体全体で感じることにより子供の感受性を豊かにさせます。
お米を農家の人と一緒に植えたり、自分たちが遊ぶお家を自力で作ってみたりします。
遊ぶおもちゃに関しても、
- 天然の木
- 本物の羊毛
- シルク
で作られたものを厳選して置いてある学校もあります。
シュタイナー教育ではどんな子が育つの?
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最後に、シュタイナー教育を受けた子供はどのような子供になっていくのかご紹介します。
「自由」な子供になる
シュタイナー教育では、
- 意思
- 感情
- 思考
バランスのとれた子供になるように8年間担任が年齢に合った授業を、その都度してくれます。
それにより子供は、
- 感受性が豊かになる
- 自分で考える力も身に付く
- 自分の意思をもって行動できる
「自由」な人間へと成長します。
ほかの人と点数等で競うこともないので、他と比較して落ち込むことが過剰になったりする事もありません。
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あとがき
いかがでしたでしょうか?
シュタイナー教育とは1人1人の子供に寄り添い、教育していく中で自分の意思を持ち、行動できる大人になると言われています。
一般教育とは違うところが沢山あるので、ママやパパの理想とする教育を是非、探してみて下さいね。
今回は、
- シュタイナー教育の特徴
- 一般的な教育との違い
ご紹介しました。